飲み過ぎると、肝臓が痛くなる!?
お酒大好きな人にとって、休肝日はつまらない日。
お医者さんは「週に2回は休肝日を」と言うし…。
「肝臓を休ませてもストレスが溜まりそう」とつぶやいたら、お医者さんに怒られちゃった。
「肝臓はものすごく働き者なんだから!」って。
(え?私は働いてないみたいじゃん。)
よし、じゃあその働きっぷりを見せてもらいましょ。
そもそも肝臓って何者だっけ?
「飲み過ぎたら肝臓に悪いよ~」は、よく聞くセリフ。
肝臓がアルコールを分解してくれるのは知っているけど、ほかにはどんなことをしているのかな?
肝臓の主な働きっぷり
- 食べ物から摂取した栄養素を、体内で使える形にし、供給・貯蔵する。
- 薬、有害物質、アルコール等を分解して無毒化してくれる。
- 消化吸収に必要である消化液、「胆汁」を作る。
あら、なんかすごく働いてくれているみたい。
これは確かに休肝日がないと、過重労働でどうにかなっちゃいそう。
でも、肝臓からのイエローカードって、どんな症状で分かるものなの?
肝臓からのアピール
肝臓は「静かなる臓器」「沈黙の臓器」などと呼ばれる臓器で、知覚神経がない為、痛みを感じることがないのです。
肝臓は、その一部が機能しなくなっても、ほかの細胞が補って、すぐに再生する能力を持っているとのこと。
でも、ダメージはダメージ。
滅多に悲鳴を上げない肝臓が、何らかのアピールをしてきた時は、肝細胞の殆どが壊れてしまっているのだと、覚悟した方がいいみたい。
どんな症状?
沈黙の臓器と呼ばれる肝臓。
痛みを感じることがないだけに、自覚症状がないまま病気は静かに進行していく…。
怖い、怖すぎる!
痛みがなくても、何らかの症状はないものなのかと調べてはみたけど、
- 顔の皮膚が黄色っぽくなる。
- 手のひら、足の裏が黄色っぽくなる。
- 白目の部分や爪も黄色っぽくなる。
- 眠れなくなる。
- 疲れやすい、身体がだるい。
- 右の肋骨の下に痛みを感じる。
うーん…これじゃあ、分かりにくいよね。
お医者さんなら気付くかも知れないけど、素人には厳しいかも。
健康診断や血液検査を受けた方が無難でしょう。
休肝日、守ります!
肝臓病の入り口にあるのが、アルコール性脂肪肝というもの。
飲み過ぎ食べ過ぎが原因で、肝細胞の中に中性脂肪が溜まっていく状態。
それを無視して飲み続けると、どうなるか…
アルコール性脂肪肝 → アルコール性肝線維症 → アルコール性肝炎 → アルコール性肝硬変
もう、なんかドキドキしてきた。
ホラー映画より怖い。
「沈黙の臓器」っていうタイトルで映画が作れそう。
肝臓孝行するぞ
やっぱり肝臓孝行もしなくちゃダメだね。
具体的に出来ることといえば、
- ・まずは休肝日を作ってあげること。
- ・お酒を飲む時は、水やお茶を一緒に摂りながら飲むこと。
- ・良質のたんぱく質、必須アミノ酸が多い大豆類がおススメ。→豆腐・納豆・枝豆も。
- ・しじみの味噌汁は良質のたんぱく質・ビタミンB群・カルシウム・鉄・リンが含まれている上に、胆汁の分泌を良くして肝機能を上げてくれる効果もあり。
ほかにもウコンや牛乳が、肝臓に良い食品と言われています。
心がけたいこと
適量とされる1日のアルコール量の目安
- ビール 中びん1本(500ml)
- 日本酒 1合(180ml)
- チューハイ 350ml
- ワイン 2杯(240ml)
- 焼酎 1/2合(90ml)
うん、飲めないよりは、ずーっとマシ。
もちろん、おつまみにも気を遣いましょう。
- たんぱく質
- ビタミン
- 食物繊維
などが含まれている食べ物を、意識して摂るように心がけましょう。
これからも長いお付き合いをしたいから
沈黙の臓器なだけに、やっぱり健康診断や血液検査は定期的に受けることが大切。
肝臓病は生活習慣病が招くといわれているので、やっぱり日頃の食生活が重要なポイント。
黙々と頑張ってくれている肝臓を大切にするためにも、そしてこれからもお酒を楽しく飲むためにも、いつまでもプリプリの肝臓と、イキイキとした毎日を送ることが出来るように、気を付けていきたいものです。