ベルギービールの種類と特徴
ベルギーは120以上の醸造所による約1200以上の銘柄を有する世界的なビール大国です。
ビールの種類はざっと数えて9種類で、トラピスト・ホワイト・レッド・ブラウン・アビイ・セゾン・フルーツ・ランビック・ゴールデンエールなどがあります。
歴史の深いスペシャルビール
特にトラピストビールと呼ばれるトラピストの称号を名乗るビールは世界で7箇所のうち1つはオランダ、残りの6箇所がベルギーにあり中世から修道院で醸造されてきた1000年もの歴史を誇るビールです。
ベルギーのトラピストビールは濃厚でアルコール度の高いものが多く色も濃いものが多いですね。
トラピストビール通の方からお叱りを受けるかもしれませんが、中には苦味が強く漢方薬のような味のクセの強いものもあります。
- シメイ
- オルヴァル
- ロシュフォール
- ウエストマール
- ウエストフレテレン
- アヘル
ベルギーのビール醸造はキリスト教の影響から、北部ヨーロッパではぶどうの生産が出来なかったためワインの変わりに醸造したことから始まったそうです。
それ故に、トラピストビールを飲むための専用グラスは聖杯形をしています。
ビールなのにホップを使っていないの?
ベルギービールにはホップや大麦麦芽を使用していないハーブやスパイスなどさまざまな材料を使った多種のビールが醸造されていてたくさんのタイプのビールがあります。
それらはホップがビールの主材料になる前から作られていた伝統的製法が伝えられてきた事によるものだそうです。
銘柄別の専用グラスは楽しい
数多い銘柄を誇るベルギービールには専用グラスがあります。
これもワインと同じ発想でワインをおいしく味わうために専用の形状のグラスがあるようにそれぞれのビールにも美味しさを引き出すベストな大きさ・形にこだわってガラス工房に注文するのだそうです。
ベルギーのビア・カフェではカウンターにいろんな形の銘柄がプリントされたグラスがたくさん並んでいるので、好みのグラスを選んでビールを注文してもるのも楽しみの一つです。
中には長靴の形をしたものやフラスコのようなものもあったりします。
飲みやすさで定評のレストランオリジナル醸造ビール
ベルギーで70%近くを占めているのは日本で良く飲まれているラガーと同じ低温発酵のピルスナーと呼ばれるスッキリとした味わいの下面発酵のビールだそうです。
ベルギーで人気の銘柄は「レフ・ステラ・アルトワ」など芳醇な味わいと香りが好まれているようです。
美食の国と言われるベルギーには美味しい魚介料理のレストランが提供するオリジナルビールがありスッキリとした味わいが初心者にはオススメです。
ブリュッセルの中心街、グランプラスにあるムール貝の専門店「シェ・レオン」はムール貝のワイン蒸しが評判の有名店でムール貝に郷土料理の小エビを使った料理・フリッタにバケットなどと一緒にオリジナルの「レオンビール」がセットになったメニューがあります。
間違いのない味と安心価格が人気のレストランでオススメです。
女性に人気のフルーティーなビール
ベルギービールにはフランボワーズ・カシス・アプリコット・ピーチ・アップルその他いろいろな果実のビールがありますが、ビールが苦手な人にも好評でリピーターも多いフルーツビールは「リンデマンス クリーク」です。
チェリーのビールで桜餅のような香りがし透き通った真紅のピンク色で細かな泡が特徴のおしゃれなスイートビールです。
甘いお酒が苦手な人にもデザート感覚で楽しんで頂けるはずです。
毎年にぎわうベルギービール祭り
ブリュッセルのグランプラス広場では毎年9月にビール祭りがあります。
ベルギービール醸造者組合の約50ブランド・350種類に及ぶビールが一堂に楽しめて、3日間音楽イベントやパレードがあり、食べて飲んで陽気で楽しいイベントです。
世界遺産の荘厳華麗なゴシック様式の建物に囲まれたグランプラスで味わうベルギービールはまた格別です。