下痢に血便 これって飲み過ぎが原因?
飲み過ぎて、翌日お腹の調子が悪くなることは良くあること。
その日が仕事だったりすると困りますよね。
便の状態が悪い時は勿論だけど、普段から自分の便のチェックはしてますか?
自分の排泄物なんか見たくもないって人もいるだろうけど、身体の状態を把握するには欠かせないこと。
「出したらチェック」を習慣に。
うわっ!これって血便?
便に血が混じっていてビックリ。
それが飲み過ぎた翌日だったりすると、うわぁ~、もう飲みません、ゴメンナサイ…って思っちゃう。
でも、落ち着いて。
まずは、便の状態と血の色をしっかり見て。
そして、考えられるものをチェックしていきましょう。
どうしよう・・・
血の色が鮮血の場合は、肛門付近からの出血の可能性が大。
痔や裂肛(切れ痔)が考えられます。
便器が真っ赤になるほど出血することもあるので、一瞬人生が終わってしまうようなショックを受けちゃいますが、そこは焦らず慌てず動揺せずに、ちょっと様子を見て。
痔を治すには
肛門に痛みがあるようなら裂肛の可能性が大きいでしょう。
排便の時に強くいきんだり、長時間トイレに座っていると痔が悪化しちゃうので要注意。
痔になった場合は肛門を清潔に保ち、身体を冷やさないようにし、便通を良い状態にするよう、水分を積極的に摂ったり整腸剤を服用しましょう。
でも確実に早く治すには受診するのが一番。
自分で見えにくい場所だけに、どうなっているのか判断しにくいもの。
ひどくならないうちに、さっさと治しちゃおう。
血便が出るような病気とは
食道や胃、十二指腸など、肛門から遠い部分からの出血は、
その血液が腸内細菌によって分解されるため、黒っぽい色になります。
では、どんな病気が考えられるのでしょうか。
直腸がん
- 初期症状は肛門からの出血。
- 下痢と便秘を繰り返す。
- 便が細くなる。
- 貧血になる。
大腸がん
- 初期は無症状。
- 血便の症状が必ずしも出る訳ではない。
- ガスや便が出にくい。
- 便が細くなる。
大腸ポリープ
- 自覚症状なし。
- 肉眼では見えにくい出血もあるので便潜血検査が有効。
虚血性大腸炎
- 動脈硬化や糖尿病の人に多い。
- 若い人でも発症する。
- 下痢、腹痛、出血などの症状。
- 腹痛は左側に起きることが多い。
潰瘍性大腸炎
- 腹痛、下痢、粘血便が見られる。
- 悪化すると発熱、貧血の症状も。
- 原因は不明だが自己免疫異常やストレスとも言われている。
- 30代以下の人に多い。
出血性大腸炎
- 強い腹痛と水様性の下痢。
- 24時間以内に血便が見られる。
- 子どもや高齢者は要注意。
- まれに発熱を伴う。
胃潰瘍
- ピロリ菌感染やストレス、喫煙、飲酒などが原因。
- 食欲不振、みぞおち辺りの痛み。
- 胸やけ、吐き気、嘔吐、体重減少。
- 血便、吐血の症状も。
まずは水分補給を
下痢や血便の症状が出たら、身体を温め、水分を摂り、消化の良い食べ物を摂るようにしましょう。
お酒を飲むと、アルコールを分解するために血液中の水分が使われ、更に利尿作用もあるので、身体は脱水状態。
吸収の早いスポーツドリンクなどで、失われた水分を取り戻すことが重要。
身体を冷やさないように、出来れば常温で飲むのがベスト。
美味しく頂ける幸せ
たかが下痢だと思いがちだけど、既に身体が警報を発している状態。
出血だって、「一度、病院に行きましょう」というシグナルかも。
生活リズムを整え、食事の内容を見直すことも大事。
そして定期的に健康診断や人間ドックで、自分の体調を把握して、改善すべき点は早めに改善しちゃいましょう。
いつまでも、美味しい物を美味しく頂けることが出来るように。