ビール酵母に含まれているプリン体って問題ないの?
ビール酵母は身体に良い。これは、もう有名な話。
健康食品としてだけではなく、ダイエット食品としても注目を浴びてるよね。
そんなビール酵母の栄養分といえば、
- ビタミンB群
- ミネラル
- アミノ酸
- 食物繊維
まさに栄養分の宝庫。
でも、その反面でプリン体の問題も気になるところ。
本当のところ、どうなっているんだろう。
プリン体って、何?
食品の中にあるプリン体は、旨味成分。
人間の身体の中でも生成され、また分解される物質。
殆どの場合、体内で尿酸になって排出。
生成と排出のバランスが崩れると、体内に蓄積されて痛風の原因に。
痛風の患者さんは、プリン体を摂り過ぎると病状が悪化するかも。
どんな物に含まれているの?
プリン体の多い食品を調べてみました。(100g中)
- かつお節… 493mg
- 干し椎茸… 379mg
- 鶏レバー… 312mg
- 牛レバー… 219mg
- かつお… 211mg
- 車エビ… 195mg
- 大豆… 172mg
- 納豆… 113mg
- ビール(100mlあたり)… 5~10mg
- 紹興酒(100mlあたり)… 11mg
- 日本酒(100mlあたり)… 1.2mg
- ワイン(100mlあたり)… 0.4mg
- 焼酎(100mlあたり)… 0mg
ちなみにプリン体の1日の摂取量の目安は400mgです。
アルコールのプリン体は少なめだけど
紹興酒とビール以外のアルコールは、プリン体の含有量は少なめ。
と、思って安心したらアカンのです。
アルコールは、それ自体に尿酸の生成を高める作用があって、しかも尿からの排泄を抑制しちゃうので、尿酸値が上がっちゃう。
プリン体の含有量が少ない物でも、量が増えると尿酸値もアップしちゃうのです。
ビール酵母のプリン体含有量は
ここで重要なのはビール酵母に含まれているプリン体の量。
先程の食品は100g中のプリン体の量を表示したけど、ビール酵母100g中だと、プリン体はなんと!
2995mgも含まれていることに。
目の玉が飛び出るほどの数字だけど、ビール酵母を1日に100gも摂取するなんてことは、まず滅多にないこと。
ビール酵母で有名なエビオス錠を参考にすると、
エビオス錠の規定の1日分で、プリン体の摂取量は約113mg。
プリン体の1日の目安量の1/4程度ということになるってことだから、ちょっと安心。
ビール酵母を摂取するなら
ビール酵母を摂取するなら、
- プリン体が多く含まれる食品を控えるようにする。
- 水分を積極的に摂って、尿を出す。
- 緑黄色野菜、ごぼう、イモ類、海藻類などを食べる。
以上のことを意識して実行すれば、健康的には問題なし。
但し、過剰摂取は頭痛や胃腸障害の副作用が出ることもあるので、1日の摂取量はきちんと守ることが大切。
身体にプラスな要素の多いビール酵母。
1日の摂取量を守って、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
水分も重要。
1日2リットルが目安だから、それも頑張って飲んじゃおう。
もちろん適度な運動も忘れずに。